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Surf culture

Surf Destination to Portugal 2001

Writing & Photo by Tetsuharu Kinoshiro

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「さあ、次のサーフトリップは何処にしようか?」
2001年夏、私は有休休暇を使った、毎年恒例にしているサーフトリップのデスティネーションを、世界地図を広げながら考えていた。

幸運にも今私が務めている企業は、私のようなサーフバムや、一年中粉雪だけを好物とするパウダージャンキー、地球最果ての山に常に思いを寄せるアルピニスト、カヤックとスキー板を担いでグリーンランドまで行ってしまうような変わり者に対して、非常に寛容、且つ愛情を注いでくれる。
そんな企業体質に便乗しない訳にいかないのが、我々社員の義務であり、存在価値だとも考えている。
そんな訳で、バリ、大阪から種子島までの1ヶ月のロードトリップ、ロンボク、スンバワ、ジャワ(G-LAND)、奄美大島と続いた次の旅は、ヨーロッパ最西端の波、ポルトガルへと決めた。
日本とも縁の深い哀愁漂う西ヨーロッパの最貧国である。

2001年9月17日、上司に借りた「THE STORMRIDER GUIDE EUROPE」と奄美大島に住む友人「タカ」に聞いた情報だけを頼りに、成田へと向かった。
慣れない左ハンドル、初めての右側通行、ロータリー方式の交差点と、不安な気持ちで夜のリスボン空港を飛び出し、私の目に飛び込んできた翌朝の風景は、リスボンから北西へオエイラス、カスカシスと通り過ぎ、ギンチョの浜で設営したテントから這い出て見た、完全にクローズアウトしたビーチブレイクだった。
有に6feetはあろうドダンパーと波数の多さに入水するものは当然のことながらおらず、浜で太陽を浴びる老夫婦や、結構なオンショアを物ともせず、バスケットを広げるカップルなどだった。
最初の目的地はその先20kmのサーフタウン「エリセイラ」だったので、早々にそこは離れる事にした。

途中、ユーラシア大陸最西端の地と呼ばれるロカ岬の断崖絶壁から、雄大な大西洋を拝み、そろそろエリセイラに差し掛かる時、この旅初めてサーファーを見た。板を持ってはいなかったのだが、やはり何処に行ってもそれは容易にわかる。その2人組はサンダルにショーツとジーンズ、そしてサーフブランドT‐シャツといったいでたち。サーファーというのは大体皆何処に行っても同じスタイルである。

彼らはそこから少し離れた「コーショス」というポイントを私に勧め、持ってきた板のサイズを同時に聞いてきた。私が6'3''のショートだと答えると顔を歪めるのだった。
私にも短い板を1本だけ持って来たのには理由があった。利用航空会社であるKLMオランダ航空では、積載可能重量規定にサーフボード1本あたり片道200USドルが発生するのだ。予定ではセミガンを含めて3本は持ち込みたいところであったが、そんなことをしたら南アフリカにだって行けてしまう。

日本でも使用している耐久性に優れたエポキシ製の6'3''なら、多少の無茶にも耐えられるのでは?そんな思いからの選択だった。すぐにキャンプサイトにテントを設営し、入国後初めてのシャワーで汗を落とした。

「コーショス」に着くと、海も陸にも結構なサーファーの数。少し驚いた。浜ではカメラマンや被写体になってポーズを取っているサーファーもいる。そいつはアーム部分だけの変なウェットスーツを着ていた。

しかし波は素晴らしい。「THE STORMRIDER GUIDE EUROPE」には「伝説のライト」なんて書いてあるが、それは伊達じゃないかもしれない。ソリッドな質の良い4to5feetがしっかりと割れている。風もギンチョの浜とは違い合っている。

サーファーもレベルが高そうだ。フェイスが広くパワーもあるので、自然とサーファーも大きいマニューバーで波をえぐり、スプレーを飛ばしている。写真を撮っているだけでは飽き足らなくなり、早々に5/3mmのウェットスーツに着替え、シャローな棚に備えリーフブーツを履き入水した。

アウトのピークは混雑していた。インサイドで適当なやつを待つ事にする。しばらくして違うディレクションからのスウェルがインサイドに入った。テイクオフはイージーだ。しかし水量の多い壁がグングン立ち上がってくる。綺麗なショルダー、広いフェイス、ピリッと冷たくクリーンな海水、「最高な波じゃん!!」。
旅に出て一番の瞬間である。東京で思い描いていた光景と感触、それと今自分が目の当たりしているものとが重なり合い、そして良い意味での裏切りがそこにはある。

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PHOTO
[1] Praia Do Baleal / Peniche in Portugal
[2] Coxos / Ericeira in Portugal

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