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Surf culture

カリフォルニア漂流記1988

Writing & Photo by Novoru Sugiyama

〜 第5部 サンタクルージング 〜

僕は「はじめまして、名前はノボルといいます。よろしく」と挨拶をした。
二人ともニコニコとした笑顔で「俺はマイク、そして息子のマイキーだ」と紹介され家の中へ招かれた。
PJには「今日は本当にありがとうございました。」とお礼を言って別れた。
その後、この旅ではPJとは一度も会わなかった。?

マイキーは僕の顔を興味ありげに見て僕のバックパックを持ってくれた。
でも 彼の身長ほどあるザックを持って体がぐらついたので「いいよ。ありがとう」と僕が持とうとすると彼は不満そうな表情で、これぐらいへっちゃらだよといった感じで中へ入った。
リビングルームには奥さんのオリビアと娘のサラがいてみんな感じが良く幸せなアメリカンファミリーといった雰囲気であった。
シャワーを浴び、コーヒーを飲みながら日本の文化や波についての話をした。
ほとんど英語がわからないだから集中して聞かなければならないので余計に疲れた。会話の途中何度も寝てしまったのでマイクはスリーピングバックを持ってきてくれて、僕は一言 「GOOD NIGHT!」を最後に爆睡してしまった。

朝、目を覚ますとマイクがキッチンでコーヒーを煎れていた。
マイクは「コーヒーカップは、これを使って、シュガーとミルクはここにあるから、あとは自分でやってくれと」と言った。後に気が付くのだが、アメリカ人は皆「ヘルプユアセルフ」とよく使っていた。
日本では誰かの家に世話になる場合、お茶を出してくれたり、ご飯をよそってくれたりと何でもやってくれるがアメリカでは全然違っていた。だいぶ疲れもとれ、僕はマグカップの底が見えそうなぐらい薄いアメリカンコーヒーを飲みながらソファーに腰をかけた。リビングの壁には、家族の写真が何枚も飾ってあった。マイクに仕事は?と聞くと「今日から五日間休みでサーフィンとコンテストだ!」と元気よく答えた。

彼はシリコンヴァレーのサラリーマンサーファー。家族全員BIG STICK SURF CLUBのメンバーだ。僕も、このメンバーになったので今回のコンテストにエントリーすることが出来た。ようやく、皆が起きてきたので日本で買ってきたお土産を渡した。それは、鎌倉で買った風鈴と手裏剣で、マイキーは忍者の真似をして喜んでくれた。子供達は簡単に朝食を済ませ学校へと向かった。

外に出ると天気は快晴で爽やか。アメリカ杉の森の中にあり最高にいい所!玄関にある大きな星条旗が朝のひんやりした風になびいていた。僕はロングボードとウエットスーツを持ってきてなかったのでマイクとサンタクルーズにあるサーフショップへ向かった。

The Endless Summer

photo : Novolu

そこにはナント!あのレイノルズ・イエーターがシェイプしたボードがあったので迷わず即購入し、別のショップで中古のオニールのウエットスーツも購入した。とにかく体を海水に浸けたかったのでスティーマーズレーンへマイクと一緒にパドルアウトした。
海水は予想以上に冷たかった。ピーク近くで波待ちの体勢をとり、準備していたら、いい感じのうねりが来たのでテイクオフしてボトムターンをしようとしたが海藻がリーシュに絡みワイプアウトしてしまった。
周りには数人のローカルがいて「カッコワル」と思いながらも体全身を海水に浸けることが出来たので、とても気持ちが良かった。二時間くらい、何本か腰胸サイズの波に乗り大満足だった。
それから 僕等はマイキー達を学校へ迎えに行き、家に戻った。するとマイキーの友人達が遊びに来た。勿論皆サーファーで中でも二―ルという少年は、87年のコンテストで天才サーファーのジョエルチューダーを負かしたロングボードキッズだった。後にマーべリックスの若手レギュラーとなり1998年サーファーマガジンのワーストワイプアウトアワードを獲得した。彼は非常にフレンドリーでよくタンデムをして遊んだ。

夕方になりマイクから「ビッグスティックサーフクラブがサンフランシスコのローカルTV番組に招待されているから行くぞ!」と声を掛けられ僕は訳もわからぬままマイクのピックアップトラックの荷台へ乗り家族と一緒にサンフランシスコベイエリアへ向かった。

スタジオに着くと既にメンバーが1960年代のファッションで身を装い集まっていた。
マイクは僕のことを皆に紹介してくれた。その番組の内容は昔の音楽をBGMに参加者が踊る内容であった。
かなり照れ臭く恥ずかしかったが、TVを観てる人は僕のことなんか誰も知らない。開き直って踊るしかないでしょ!って感じで僕も一緒になって騒いだ!
とにかく皆、最高に盛上がって楽しかった。後日、この番組を録画してくれたマイクから番組のビデオテープを受け取った。まさに謎の東洋人!?今、見ると体が細い!!腹も出てない!17年前の出来事! 僕は始めてのアメリカでこのような体験が出来スゲーHAPPYだった。

サンタクルーズの二日目は波乗りとダンスで幕を閉じた。

The Endless Summer

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