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Surf culture

カリフォルニア漂流記1988

Writing & Photo by Novoru Sugiyama

〜 第8部 LAST DAY 〜

いよいよ僕のヒートになった。
会場のMCでは「大会初の日本人がエントリーしました。」と僕の名前がスピーカーから聞こえてきた。
かなり緊張してパドルアウトした。波のサイズは腰ぐらいにサイズダウンしてきた。

ウエイティングポジションは、崖の奥だが、そこには身体のデカイ男達が占領して、僕が入る隙間も無かった。
性格的に控えめ、そして彼等のパフォーマンスからして僕が勝てるわけが無いと最初から思い(情けない奴だ)、僕は皆のポジションからちょっと離れた所で波待ちした。しかし、うねりがきても直ぐに左から皆乗ってくる。もはや乗れるチャンスは無かった。1本も乗れず焦りまくり、周りは皆バキバキ乗りまくっている。

とにかく落ち着いて、1本は乗らなきゃと自分に言い聞かせ、やっと自分の所に腰サイズのセットが入ってきた。頭の中で「お願いだからパーリングしないで」とテークオフに集中、無事に波に乗った。
が、ボトムターンで見事にリーシュが海藻に引っ掛かりWIPE OUT!ジャパニーズヤングロングボーダー一瞬にして消えたって感じだった。

案の定、最下位の結果であった。でも、このような大会に出る事が出来ただけで大満足であった。
初日のヒートは4時半に終了。夕方5時から別の場所で行われるサーフパーティーへと向かった。

会場へ着くと100人以上のサーファーがいて、BEERにBBQチキンや他色々とセッティングされていた。
ガツガツと飲み食いしていたら、各地からやって来たサーファー達が酔っ払いながら話しかけてきた。「俺の名前は何々、今度シークレットに連れて行ってやる」とか「俺はオレゴンから来たっぺよ。オレゴンは最高にGOODなポイントがあるぞオ」、「俺しかしらないポイントがBAJAにある」とか「TOKYOには波があるのか?」とか、皆この年に一度しかないこの大会で北、南そしてコスタリカ、バハ、南太平洋の島々の情報交換をしていた。

今、振り返ると、なぜ住所の交換をしていなかったのかと後悔をしている。それをやっていれば今頃世界中のGOOD WAVEに乗る事が出来たかもしれないと、、、。今からでも遅くはないが、、、。

会場の外ではフラダンスが始まった。みんなギャーギャー騒ぎ、屋根の上ではサーフキッズ(ジョエル達だろう)が踊ってサーファーは皆仲間、皆良きライバルといった感じだった。皆パーティーを楽しんでいる。
僕は、サーフィンをやっていて本当に良かったと実感した。
そして楽しかったサンタクルーズの日々も明日の大会で終わりかと思い少し気持ちが沈んでいた。

大会二日目も早朝に出発した。
朝はチーム対抗のパドリングレースだ。勿論僕も参加した。当時はアルバイトでプール監視員をしていたのでパドリングには自信があった。僕より10歳以上の人達が相手だったので楽勝だと思っていたのだが、たいへんな大間違いであった。予想以上に皆半端じゃなかった。これも最下位であった。

次はタンデムクラスのヒートとなった。マイクは「ノボルとジムで出場しろ。楽しむのがイチバン!」と言ってくれた。しかし、二人ともまったく息が合わず立つのがやっとだった。当然最下位の結果だった。
まるで今大会、BIG STICKチームの足を引っ張りに来た感じで最悪であった。

午後は、準決勝、決勝とヒートが始まった。僕らは大会は見ないでプレジャーポイントへ向かいサーフィンをした。

夕方になり昨日行われたパーティー会場へ行きディナーと表彰式を見に行った。
僕等はプレートディナーを食べながらロングボードが何本か当たる抽選会に見入っていた。ひょっとしたら当たるかもしれない、でも当たって皆の前で紹介されたらどうしよう、、、なんて考えながらワクワクドキドキしながら聞いていた。結局何も当たらなかったけど。最後に表彰式で、1位はトイズオーバーサーフチームのマイクシャーマンという人であった。

帰宅後、マイクは「ノボル明日から南へ行くのであれば南のクラブの人につれていってもらうといい」と何人かの人に電話で僕を連れてってくれる人を探してくれた。
マイクに「僕はレンタカーを借りて行くから心配しないでいいよ。ありがとう」と言ってスリーピングバックに入り、天井を見ながらサンタクルーズの出来事を思い出していた。
会う人誰もがフレンドリーで、波も環境も素晴らしく来年も必ず来るぞ!と決心して眠りについた。

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